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勘違い男の悩み
「ハァ...ホワイトデー、か。何を贈ったら喜んでもらえるかな…」
アズールは悩んでいた。
もう1週間以上は悩んでいるだろう。
バレンタインに素敵なプレゼントをくれたあの子へのお返しに何を贈るか。
シャワーで濡れた髪を拭きながらドアを開けると、シックな部屋のベッドサイドテーブルには到底似つかわしくないガラスケースが置いてあった。
これは彼が父の知人に依頼して作ってもらった特注品で特殊な防護ガラスを使用しており、中に入っている"それ"はフォトンに包まれて蒼白く発光していた。
所謂、防腐剤の様な働きをしていると思われる。
「人気ブランドのアクセサリー?洋服?それともお菓子か?...俺の為にわざわざこんな物を手に入れてきてくれた労力を考えると...どれも陳腐な物だな…」
バレンタインに他の女の子達から貰ったプレゼントは他にも沢山あった。
しかし、本命の子から貰ったプレゼントは別格。
それもアズールにとっては初めてのプレゼントである。
「やはりあいつに頼るしかないか…あいつなら誰よりも彼女の事を知っているはず」
ベッドに腰掛け端末を開く。
クロノの兄であり、自身の友人でもある男...クロトに連絡を入れようとしたその矢先だった。
アズールは悩んでいた。
もう1週間以上は悩んでいるだろう。
バレンタインに素敵なプレゼントをくれたあの子へのお返しに何を贈るか。
シャワーで濡れた髪を拭きながらドアを開けると、シックな部屋のベッドサイドテーブルには到底似つかわしくないガラスケースが置いてあった。
これは彼が父の知人に依頼して作ってもらった特注品で特殊な防護ガラスを使用しており、中に入っている"それ"はフォトンに包まれて蒼白く発光していた。
所謂、防腐剤の様な働きをしていると思われる。
「人気ブランドのアクセサリー?洋服?それともお菓子か?...俺の為にわざわざこんな物を手に入れてきてくれた労力を考えると...どれも陳腐な物だな…」
バレンタインに他の女の子達から貰ったプレゼントは他にも沢山あった。
しかし、本命の子から貰ったプレゼントは別格。
それもアズールにとっては初めてのプレゼントである。
「やはりあいつに頼るしかないか…あいつなら誰よりも彼女の事を知っているはず」
ベッドに腰掛け端末を開く。
クロノの兄であり、自身の友人でもある男...クロトに連絡を入れようとしたその矢先だった。
更新日:2018-03-21 09:59:36