官能小説

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バンコク遊学生活

挿絵 192*288




  花岡は日本の現住所を役所から転出届けをすませた。しばらくはタイで勉強して暮らす予定だったからだ。


 バンコク国際空港ドムアン ここからタクシーに乗り村山が手紙に書いてくれた住所を


 ドライバーに渡して向かった。


 奥さんがタイ人であったためタイ語と英語でわかりやすく住所は書かれている。


 
 慣れないタイ語をドライバーに話しかけてみたところで、通じなかった。やはり発音が課題のようだ。



 ドライバーは夕方のラッシュ時ということもあり、多少時間がかかるということを言っているようだ。


 
 空港からアヌサワリ経由でラップラオ通りにある村山さんのアパートへ向かう。



 このあたりは、タイワールドで外人が多く住む スクムビットやシーロム界隈とは違う。



 車の排気ガスが気になる以外、タイ語の看板文字を見るたびに、なぜかホットする。



 花岡は、日本での生活が疲れたのか?



 今までもそうだったが、タイに来るとなぜかホットするのである。精神的にリラックスしてしまう。



 それだけ、日本の生活に適応できないためなのか、もしくは、タイの空気が自分には合うためなのか



 それはわからないが。・・・・



 タクシーは、ソイ68を右折できないため、一度バンカピ近くまで進み、Uターンできるところで



 折り返し、ソイ68に入った。



 以前村山と、あったのは現在アパートが建つ以前の話だった。



 空港で客待ちしていた白タク運転手が勝手に村山の家へ連れていったのだから、縁とは不思議だ。



 だから彼との手紙のやりとりで最近、アパートを建てたことを知り、伺ったわけで、それほど多く



 あったことがあるわけでもなかった。



 大きな 立派なアパートが聳え立つ。



 タクシーがアパート前に横つけされると、ひとりの小さな男の子がよってきた。



 まだ、小学校2年生くらいだろうか、日本語を話す。


 エントランスのほうへ重いかばんを持っていくと


 数年ぶりにあった奥さんが卓越な日本語で迎えてくれた。


 「あら、お久しぶりですね。元気でしたか?さぁーどうぞ、主人を呼んできましょう。」

更新日:2012-01-20 11:15:51

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