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大魔王様だからって…許さないんだからね!
「ハァ〜ハッハッハッ! 人間共よ我に平伏すが良い」
漆黒のマントを靡かせ、自慢のサラリとした金髪の長い髪を掻き上げながら仁王立ちしているこの男こそ……
魔界最強にして最悪と名高い、カルナッツ王国の第二十五代大魔王。
シュヴァルツ・ビスタ・カルナッツ
ボカッ……
「クゥーッ! い、痛いじゃないか〜オルヴィ〜」
「あんたはね〜 朝っぱらから邪魔なのよ!」
シュヴァルツ大魔王様の妻にして、王妃であらせられるこのお方こそ、本当の魔王と称される……
オルヴィア・ビスタ・カルナッツ
膝辺りまで伸びた真っ赤な髪を使い魔達に見せつけて、大魔王様に叱咤するお姿は、まさしく真の魔王
シュヴァルツ大魔王が人間界に侵略を夢抱くのだが、オルヴィア王妃には全く理解できないようだ。
「あんたが夢描いているのは、このモニターの前だけ! オタクなあんたに何ができんのよ」
今日も大魔王様には…神のご加護が無いらしい。
「そこの使い魔よ! 神に祈るとは何事か!」
「あんたが言うな〜! 大魔王だからって調子に乗ってると許さないんだからね」
幾年にもおよぶ魔界大戦後、魔界の住人達が人間界への侵略を企てていた。カルナッツ王国の大魔王は、人間界にある日ノ本の国「秋葉原」への憧れと「オタク」との戯れを夢焦がれていたのだった。とある少年少女を巻き込んだ波乱万丈の日々。大魔王の「意地と友情」王妃の「恋と熱情」の物語が今、走りはじめる。
※この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません。
連載中
6ページ
756
HP
とりトゥー
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