風城　徹さんの小説一覧 - FC2小説

風城　徹さんの小説一覧

一般小説官能小説

冒険,戯曲

野菊（３）『完結』
　佐々木と西井、西井の親は広沢の指定した場所である南春寺に来る。
　西井は寺に入ると、並木の下に生えている花を取ろうとして転んでしまう。
　西井の親と佐々木は、西井を起こして車いすに乗せる。
　西井は、佐々木に花を渡して以前書いていた花と似ているかと尋ねる。
　そこに、広沢が来る。
　広沢は墓場に加害者がいると言い、墓場に向かい、佐々木と西井、西井の親も墓場に入る。
　墓場の有縁塔に来て、犯人はここに眠っていることを告げ、持ちこんだファイルを見せる。
　加害者は出所後、孤独と罪の意識に苛まれて自殺し、特殊清掃業者に引き取られここに葬られたと言う。
　佐々木は今の状況を見て孤独ではないと言い切り、去る。
　西井の親は納得しなかったものの、西井の言葉で全て終わったのだと悟った。
　池袋駅で広沢と別れた佐々木は、友人の為に花屋に向かい花を買う。
　西井は、佐々木の元に来て花について話すと佐々木は、似た花があって分からないと答える。
　西井は、佐々木の行動に探偵ではと問うも、佐々木は明言を避ける。
　そこに西井の親が来て、無理矢理返すも、直前に佐々木は音無公園で会う様に言う。
　翌日、音無公園で佐々木は西井と再会する。
　佐々木は自分が食えない作家だと話し、花の詳細を話すと互いの名前を言い合い、互いの作業を始める。完結 10ページ 364
冒険,戯曲

野菊（２）
佐々木と会った日の翌日、西井は友人の個展を観に寺西美術館に来た。
　友人の武田と会った西井は、近くの喫茶店で昼食を取り、武田に佐々木に自分の絵を掃き溜めと酷評された事を話す。
　　武田は、掃き溜めと言うのは花の名前ではないかと話す。
　西井はあり得ないと返しつつ、気に留める。
　翌日、図書館で調べるとハキダメギクと言う名前の植物があるのを確認した。
　西井は、家に戻ると佐々木を見返そうとゴミ箱に捨てた絵を拾い、絵を描き始める。
　数日後、佐々木と再会する。
　佐々木は西井と西井の親に交通事故の調査の為、了承を求めた。
　　西井の親は了承し、広沢に連絡を取る。
　広沢は西早稲田駅に向かうように言い、佐々木達は西早稲田駅に向かう。
　駅に向かい、広沢と会うと戸山ハイツに向かう。
　　広沢は事故の後、加害者をここに住むよう斡旋したのだと言う。
　佐々木達は団地の管理人室前に向かった。
　広沢は管理人に加害者について尋ねると、もういないと返ってきて封筒と書類を渡される。
　広沢は、確認の為別の場所に向かうと言い、佐々木にメモを渡してそこに向かうよう言い、団地を出ていく。
　佐々木は頷き、西井と西井の親と共に団地を後にする。
完結 10ページ 344
冒険,戯曲

野菊（１）
作家志望の佐々木は、校正のアルバイトで口を糊する生活をしていた。
　ある日、部屋で作業している所に友人のあて名で手紙が来る。
　佐々木は友人の名前と内容を読むなり、気が散り作業どころではなくなり気を紛らわせるため、近くの音無公園へ向かう。
　音無公園にて、カップルとぶつかり転んだ所、車いすに乗り東屋で絵を描いている西井に笑われた。
　佐々木は西井の元に向かい、書きかけの絵を見て周りと見比べて掃き溜めと返す。
　西井は激怒し、喧嘩になると母親が駆けつけてくる。
　彼女は絵を描くのを切り上げ、トイレに向かうも、転倒してしまう。
　佐々木は西井を起こそうとするが西井は拒否し、母親が起こす。
　西井が去った後、佐々木は、彼女が何故車いすに乗っているのかを問う。
　母親は西井が交通事故で不随となり、賠償金が支払われていない状態だと話す。
　佐々木は画材具の片づけを手伝おうとするも、母親は否定し佐々木は去る。
　西井の怒りは夕方になっても消えなかった。
　西井は描きかけの絵を捨てる。
　佐々木は裁判記録から、西井の交通事故を調べ被害者の弁護士をした広沢に会う。
　広沢は佐々木を連れて事故現場である飛鳥山公園に向かい、詳細を話す。
　西井は信号無視でかつ横断歩道を通らず、加害者は夜勤明けで集中力が欠けていたのが原因で、典型的な事故として処理されたと言う。
　広沢は、ついでに佐々木に喫茶店に誘い、被害者より加害者の方が立場が低いと話した上で、互いに関わりたくない領域に入るのでこれ以上立ち入るなと警告する。
　佐々木は、領域に立ち入る為にどうすればいいかと問う。
　広沢は、当事者の了承を得る様に話し喫茶店を去る。
完結 11ページ 501
ファンタジー,戯曲

封魔（６）『完結』
　２５年前の湾岸区域に飛んだ洋子は、女性と共にかつての妻である光子の元に向かった女性の夫、鳴海を追い光子の自宅に向かった。
　鳴海を拒絶した鳴海は幼い洋子を人質に取り復縁を迫るが拒絶される。
　鳴海は怒りから幼い洋子を刺そうとする。
　洋子や女性も幼い洋子をかばおうとするも、洋子は弾かれ女性は刺される。
　我に返った鳴海が女性を見ると、女性は母親の光子だった。
　吹き出す血に女性は引き、踏を置いて逃げ出す。
　一方、洋子は光子の死に絶望し、徐々に体が魔に侵されていく。
　幼い洋子が自分を見ているのを見て、かつて見た翼の生えた存在が自分だと気付く。
　直後、全てを吹き飛ばす。
　一方、ベルは湾岸区域に現れ真魔と化した洋子と戦う。
　真魔は時間を飛ばす力を持ち、踏は追いつめられる。
　その時踏を見つけ、魂の共鳴を覚える。
　そして保護した後、真魔と戦闘を再開する。
　ベルは剣の力と、戦闘中に取った真魔の服の切れ端に残っていた力を組み合わせて時間を飛ばし、真魔に封術をかけ洋子に戻す。
　その影響でベルは満身創痍となる。
　洋子は自分のした事を嘆き落とすように懇願するも、ベルは拒絶し踏の元に向かう。
　ベルは残った力で踏の中に入り、運命を見届ける事にする。
　一方、洋子はベルにまた会えるかもしれないと思い、生きる事を決める。完結 12ページ 481
ファンタジー,戯曲

封魔（５）
　洋子はカルロスの求めに応じ、方陣の中に入り干渉する。
　そこにはマザーの姿があった。
　マザーは扉を開け、望みに絶望しても後悔するなと諭して消える。
　そして、彼女は様々な事象に干渉する。
　直後、バイアロが現れ、バイアロは個々の希望は欲望であり、叶えた事による世界の混乱を示唆する。
　するとカルロスは正しき者に委ねる事が希望と言い、力尽きる。
　一方、サクスは洋子の行方を知る為にマザーの元に向かう。
　マザーは死期を悟っており、既に息も絶え絶えの状態だった。
　マザーに会ったサクスは、洋子の行方を問う。
　マザーは彼女にこだわる理由を問うと、最後にサクスに会えた事と、その未来を示唆すり、亡くなる。
　サクスはマザーの魂を抜き取り、記憶を読むと、自分とマザー、洋子との関係を知り、そこに居合わせたセルートに魂を届けるように頼むとカルロスの所へと向かう。
　カルロスの部屋に来ると、バイアロに意志を求められる。
　サクスは洋子が希望を絶望を得る事を悟り、そこから救い出すのが天使だと言い切る。
　バイアロはサクスの意見に了承し、誰とも契約出来ないよう７２の小名とベルドゴールの名を与え、剣を託し方陣の中へ行く様に言い、サクスは了承して方陣の中に入る。
　２５年前の湾岸区域に飛んだ洋子は出会った女性と共に橘家に向かう。
　そこでは光子と口論となっていた鳴海がおり、女性も加わった討論の果てに、居合わせた幼い洋子を人質に取って光子に縁を戻すよう迫る。完結 11ページ 407
ファンタジー,戯曲

封魔（４）
　天使長バイアロから事情を聞き出す為、探し回っていたサクスの元に、セルートが来る。
　彼女はバイアロの真意を話し、そしてバイアロが洋子の元に向かっている事を示唆する。
　サクスはセルートに感謝して洋子の元に向かう。
　一方、マザーは今日で終わると話し、自分がある罪を背負ってきた事を修道女に話す。
　そして、修道女から受け取った茶を飲むと体調を崩す。
　洋子と接触したバイアロは、洋子を訊問する。
　戸惑う洋子に、バイアロは剣で切り付け転送する。
　サクスは洋子を転送し終えたバイアロに会い、彼女の行方を問うもバイアロは契約を理由に拒否する。
　その後サクスはバイアロから彼女の行方を無理矢理聞き出そうとするが、逆に剣の力により返り討ちにされ、川に沈む。
　川の中でサクスは洋子に似た人物の幻影を見て、自分が洋子と何かしらの因縁を持っている事を感じる。
　そして、セルートによって引き上げられると、サクスは何らかの事情を知っているのではないかとマザーの元へと向かう。
　その頃、洋子はカルロスの部屋に転送され、カルロスに会う。
　カルロスは努力しても叶わない希望があると言う不平等と絶望から人を救う為、希望を叶える因果を引き寄せる装置を作り、その認証出来る霊性の強い人物を求めていたのだと言う。
　洋子は疑念に思うも、カルロスの命が残り少なく、未来に託す物として装置が作られた事を知ると、鍵を認証させようと方陣に入る。完結 9ページ 360
ファンタジー,戯曲

封魔（３）
　修道女に案内された洋子は、自分と同姓同名のマザーに会う。
　マザーはサクスに話を持ち掛ける。
　サクスは自分が見える事に驚く。
　彼女は自分がここに来ることを知っており、周りから未来を予知できる予言者と言われていた。
　しかし、本人は経験則に過ぎないと否定し、その上で彼女に未来が不幸になると言う理由で魔を追うのを諦めるように言う。
　洋子は拒否する。
　すると、マザーは年寄のたわごとと称して封術を教えると言う。
　サクスも知る様にと言われ、封術を教わることになる。
　数日後、バイアロは魔を識別できる祖納がいる事を察知する。
　そして、その人間を特定し魔を放つ。
　一方、洋子は川辺で封術の練習をしていた。
　自分がいまだ完成しないのに対し、瞬く間に習得していくサクスを見て、才能のなさに苛立ちを覚えていた。
　そこに魔が現れる。
　魔は時間をわずかに逆行させる能力を持っており、サクスと洋子は苦しめられる。
　しかし、サクスは操られていてルーチン通りにしか動かない事に気づき、彼女を掴んだ際に封術を起動させる方法で魔を払う。
　魔の欠片は洋子が手掛かりとして回収する。
　サクスは操られていた様子から、知り合いに魔を使役できる存在がいると話し、問い詰める為に去っていく。
完結 9ページ 396
ファンタジー,戯曲

封魔（２）
　２５年前、幼い洋子は玄関で母親が殺された現場にいた。
　現場にいた若い女性は去り、残った女性はうめき声の後黒い何かに包まれ、背中から黒い翼を生やす。
　一緒にいた男を掴んで壁に飛ばす。
　直後、女性は呆然としている洋子の頭に触れる。
　洋子の記憶はそこで途絶え、その場所で発生した湾岸での事故と関係しているのではと思う。
　謎の黒い存在を追いかけていく為、独学で封術を学んだとサクスに話す。
　しかし、サクスは存在を知らない。
　振出しに戻った事を嘆く洋子に、サクスは宗教関係者ならば認識は出来ると提案する。
　彼女は拒否をするも、可能性を摘み取っていないと指摘したサクスの意見を受け入れ、調べる幅を広げると言い、明日向かうと話す。
　同日夜、カルロスはバイアロに希望を叶えるための装置と理論を話す。
　未来への展望を希望と定義し、その展望への道程を手繰り寄せると言うのが装置の理論である。
　しかし、起動には別次元へ干渉可能な存在による認証を必要とすると言う。
　バイアロは宛はあると言い、存在を連れてくると言って去る。
　翌日、洋子はサクスと共に教会で天使が見える人を探していた。
　天使の見える人を探していく中で、自分と同姓同名の人物が天使が見えると言う情報を掴む。
　そして、その場所に向かうと修道女が先手を取ったように出迎えてきた。
　彼女はマザーの言で、洋子がここに来ると言っていたと話し、その上で中に案内する。完結 11ページ 578
ファンタジー,戯曲

封魔（１）
　都市で起きた大量破壊事件の折、踏の遺体はビルの屋上に転がっていた。
　そこにバイアロが舞い降り、無念さを嘆きと彼の遺体を燃やしビルを爆破した。
　神父のカルロスは街にいる人々を助けようとするも、うまくいかない。
　そこにバイアロが降り立ち、人の希望について問う。
　カルロスは未来にしか人は生きられないと答え、その手段を解決する方法が未完成であると話す。
　バイアロはその手段に協力すると言い、契約を交わす。
　世間は踏をテロリストとして処理し、徹底的に差別した。
　彼がいた終わりの家は世論によって悪とみなして解散に追い込まれ、マザーと修道女は辺境へと追い込まれていった。
　テロの様子をテレビで見ていた介護士、橘洋子は仕事を早めに切り上げ、友人の告別式に参加する。
　火葬の時間に休憩所にいた時、突如謎の地震に襲われる。
　その様に何かを感じた洋子は火葬場へと向かう。
　そこでは、純粋な魂を求めて魔が火葬場を破壊しており、煙突には天使のサクサラム（以下サクス）がいた。
　魔は自分が見えている洋子に気づくと彼女に攻撃する。
　サクスは彼女を守ろうとするが、彼女はスカートのポケットから銀の筒を出し、展開して魔を封じる。
　その様に驚いたサクスは要件を解決するために去ろうとするも、彼女はサクスを捕縛する。
　彼女は２５年前の出来事を問うが、サクスは組成から間もないので知らないと答え、逃げる為に契約を示唆する。
　彼女は唯一の手掛かりを見逃す訳にはいかない為にサクスの意見を受け入れ、契約を行う。
　翌日、彼女の元に天使が来て火葬場の状況を離す。
　そして、何故自分達が見えるのかと問うと、彼女は話を始める。完結 18ページ 679
ファンタジー,戯曲

色魔（７）『完結』
　精神世界にいる踏の体が徐々に崩れていた。
　ベルが踏の体に残っていた力を使った為、肉体と魂を繋ぎとめる力がなくなっていたのである。
　体が崩壊していく中、踏はセルートに球体との融合を頼む。
　セルートは人の中にある穢れが球体と合わずに肉体が崩壊すると警告する。
　しかし、踏は過去や未来ではなく今を打破する事が全てと言う。
　セルートは踏の意見を受け入れ、球体と融合させた。
　そして、街に現れた天使は封刃剣を起動させ、ブラズを追い込み消滅させる。
　しかし、肉体の崩壊は免れず、踏であった天使は砕け散る。
　中から現れた玉を精神体のベルが受け取ると、ベルは天使の姿へと変化していった。
　ベルは天へと玉を運んでいき、セルートがその後を追っていった。完結 5ページ 383
ファンタジー,戯曲

色魔（６）
　回復した踏は寺の奥へと向かい、イクエムと会う。
　そして、内にあるベルの力を開放し、イクエムを堤防へ追い詰め機械剣にて抹殺する。
　その後、踏はパトカーの音を聞きつけ逃げるも、その間に最後の色魔が何を目的としているのか悟る。
　過去の経験から、自分が望んでいた物……達した物を踏みにじり希望を手にする事だった。
　直後、最後の色魔ブラズが現れる。
　彼女は即座に踏を宝石に封じ、自らの首に格納すると都市へと飛んでいく。
　そして、踏の中にあった、２つの輝石から封じたグスクルとヌピンを召喚し破壊活動を開始する。
　直後、踏の精神世界にいたベルは同時に封じられていた踏の体を使って外に出る。
　そして圧倒的な力で街を破壊していくグスクルとヌピンを抹殺していく。
　しかし、踏の体内に残っていた力を使い果たし、力を引き出せなくなったベルはブラズによって看板に打ちつけられ魂諸共打ちつけられる。完結 11ページ 453
ファンタジー,戯曲

色魔（５）
　夜、居酒屋で踏はケンから、明日仕事に来るように勧められる。
　踏は渋々了承すると、同席していた男は小便を済ませようと寺の裏に向かう。
　男が小便を済ませている所に色魔、イクエムが来て男の足元にマーカーを仕掛ける。
　マーカーを踏んだ男から白いジェムが抜き取られ、イクエムにより正六面体として加工される。
　その後、男は退行を起こす。
　踏は嫌な予感を覚え寺の裏に向かうと、男が退行している様があった。
　踏が気になり、後をついて行ったケンはマーカーを踏んでしまい白いジェムを抜き取られる。
　セルートはイクエムを追跡するも、イクエムにより白いジェム＝情報体として変化してしまう。
　イクエムは踏の元に向かい、踏に白いジェムを埋め込む。
　踏は倒れ、精神世界で目を覚ます。
　精神世界で突然、セルートの情報が再生される。
　それは、主に体を向けない事を嘆く天使との対話と、踏からタリスマンを奪い、色魔を召喚した事だった。
　そして、白い球体が踏に向かっていき、踏を梳かしていく。
　そして完全に溶けていく時、精神世界は完全に戻る。
　そして、目の前にベルドゴールが立っていた。
　彼は自分が元天使で２５年前に踏の心に入った事、色魔の封印が自分の目的の為だった事、セルートは色魔と踏を利用していた事。そして色魔が踏の願望だった事を明かす。
　戸惑う踏に、ベルドゴールは色魔を壊すなら力を貸すと言う。
　踏はそうするしかないと判断し、ベルドゴールの持っていた機械剣を取る。完結 16ページ 858
ファンタジー,戯曲

色魔（４）
　電気街で色魔、ヌピンにより起きた爆破事件の収拾を図る為、踏とセルートは彼女を追い込んだ。
　踏は彼女を封じる為、剣の召喚を行おうとするも、その際内なる声から、この状況に充実感を見出している事を告げられる。
　動揺しながらも否定し、機械剣を召喚しヌピンに投げつけ封じる。
　その後、踏は警察の追及を避ける為にドヤ街へ逃げる。
　そこでセルートに、機械剣が神具と同じ材質である点を指摘され、天使ではないかと言われるも、踏は否定する。
　そして色魔を処理した後の事を考えながら眠りにつく。
　夢の中で、踏はサッカー部で部員達にいじめられながらも、雑用をしていた。
　そこに女子マネージャーに声を掛けられ、共に手伝う。
　しかし、その後キャプテンの赤坂に女子マネージャーの関係を問われ、暴行される。
　そして、女子マネージャーは踏の眼前で殴られ、犯される。
　その後女子マネージャーへの乱暴が噂され、全ての責任を転嫁される形で踏は退学となった。
　赤坂の才能と、サッカー部の体裁を保つためだった。
　目を覚ました踏は、先客の男に絡まれるも、ケンと言う男に仲裁される。
　ケンは踏に事情を話し、炊き出しの飯を食いながら話をする。
　そこで見た即興の宴会を見て、踏は僅かに笑みを見せる。完結 16ページ 739
ファンタジー,戯曲

色魔（３）
　夢の中で踏は中学時代、音楽室が荒らされた事で、友人のギターが壊された。
　友人は踏が最後にロッカーの鍵をかけた事から、踏の不注意が原因とみなし弁償を迫った。
　踏は弁償し、タリスマンを返してもらう。
　その数日後、音楽室前で扉越しに友人は踏を騙してエレキギターを手に入れた事、次は金をせびる事を別の友人と話していた。
　踏は音楽室前から逃げだし、そこで目を覚ます。
　踏は警察官は音楽街の状況を聞くも、分からないと答え音楽街を去って行く。
　そして宿舎で眠りにつく。
　翌日、事態を調べる為図書館に向かうも、特に情報は得られなかった。
　昼食を取る為、電気街に向かうと音楽街の映像が流れているのに気づく。
　映像には重要参考人として、自分が映っていた。
　呆然となる踏の回りを警察官が囲んだ時、突然警察官が来て爆発した。
　突然の状況に逃げ出した踏は、色魔のせいだと感じセルートを呼び出し、色魔を探す。
　電気街一帯で同じ状況が発生し、人々が混乱している中セルートは色魔ヌピンを見つける。
　セルートはヌピンを止めようとするも敵対すると起爆する分身に阻まれ、ヌピンも一般人に偽装し去って行った。
　一方、踏は爆死したカップルの残したカメラから、分身はカメラに映らない事に気づき、球体とカメラを融合させる。
　そこにセルートが現れ、居場所に目星がついていると言い、踏をその場所へと連れて行く。　完結 18ページ 703
ファンタジー,戯曲

色魔（２）
　小学生時代、踏は手に火傷を負ってしまったが為に合唱コンクールのピアノが弾けなくなってしまった。
　マザーは踏の手を踏みつけた児童に迫るも、逆に児童の母親達から宗教を理由に徹底的に叩かれる。
　その様を見ていた児童も、宗教を悪と捉え踏をいじめるようになった
　手の痛みが強くなった所で踏が目を覚ますと、頭の中から不快な音が響いていた。
　踏は何事かと思い、音楽街に出ると若者達をグスクルが洗脳していた。
　グスクルは若者を歌で操り、踏を捕縛しようとする。
　そこに天使のセルートが現れ、踏をビルの屋上へと連れて行く。
　セルートは色魔で欲望を具現化し、無理矢理達成させようとする存在である事、それを召喚したのは踏自身であり、人が召喚した以上壊すには人の力を介さないといけない事を話し、踏に契約を迫る。
　踏はやむなく契約し、球体を渡される。
　球体は物体に組み込む事で物体を変化させ、その時念じた物をトリガーとして起動させるという物であった。
　踏は球体で色魔を壊す事を決意し、セルートにグスクルの元へ運んでもらう。
　セルートがグスクルを足止めしている間、踏は球体で自動車内にあるスピーカーを変化させ、ヘビーロックを流す。
　グスクルの歌は完全に相殺され、グスクルが混乱し弱体化した所をセルートは攻撃し、踏は壊しに入る。
　と、その時踏の内側から封じるように取引を持ちかけられる。
　踏は了承すると、瞬時に剣が召喚されグスクルは、剣から伸びる触手に飲まれ消滅する。
　封じ終わると剣は消滅する。
　セルートは残りの色魔が３柱である事を話し、鳩になって飛んでいく。
　直後、踏に強い疲れが現れ、ふらつきながら帰ろうとしている最中に眠ってしまう。
　夢の中で中学時代、音楽部に入るもピアノがうまく弾けなかった。
　そこに、友人がギターを貸してくれる。
　踏は喜ぶも、数日後音楽室が荒らされギターを入れていたロッカーが破壊されてしまっていた。完結 15ページ 698

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