胸いっぱいの愛を

幼い頃から性にめざめていた気がする。「自分は異端なんだ」となんとなく感じてた。だから俺は性に関係することを避けてきたんだ。
だけど・・・、高校1年生になった時先輩ヘの自分の気持ちに気がついてしまう。戸惑いと嫌悪。なんとかその気持ちを封印しようとしたけれど、初めての性体験で先輩の姿を重ねてしまい・・・、俺はその興奮から逃れられなくなってしまった。
そんな時に知り合った同級で他校生のカズキ。彼もまた同性愛者であることを嫌悪していた。いつしか取り合った手。親友だったはずの俺達はあまりにも幼すぎて、お互いを疵付けあうことしかできなかったんだ。