純愛

あいつが好きだと気付いたとき、男同士なんて
全然気にならなかった。
傍にいたい。近くにいたい。触れていたい。
でも、触れ合う瞬間、あいつはいつもさりげなくかわしていく。
たぶん、あいつも同じだと思うのに・・・
言葉で確かめるには、オレたちは幼すぎた。
どんどん好きな気持ちだけが積もっていって、もう卒業式が目の前に迫っていた。

☆「初恋」の佐々木慶太(受)目線で、同時期(中学時代)を書いてみました。

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