焼酎なんて
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作成日 2010-01-07
ジャンル 恋愛
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昨日は、桐子と夕飯を一緒に食べに行った。給料日だったから、奮発をして。
桐子は、短大卒業と同時に、東京に来た。
家は静岡にある。東京に出て働くというのが、長年の夢だったらしいが、夢に見たのと現実の生活は、全然違うよと昨日も嘆いていた。
アパート暮らしなので、家賃やら光熱費を出すと、あまり自由にお金使えないのよと言って、ご飯を食べに行くのは、給料日くらいになっている。そんな貴重な日だったのだ、昨日は。
「あ〜〜あ、ねえ、信じられる?もう32歳よ、私たち。結婚なんて30になるまでしなくていいわよ、って言ってたけど、30過ぎちゃったよ。
遊んでから結婚したっていいわよね〜〜って同期が結婚するたびに言ってたのがさ。どうするよ?瑞希。」
「1番に結婚したのは、里枝だったよね。23歳だったっけ。みんなで早すぎだよって言ってたけど、新居遊びに行った後、みんなでうらやましくって、結婚したい〜〜ってなったよね。」
「で、すぐに赤ちゃんも生まれちゃって、里枝の子供今、何歳?もう小学生よね〜〜。」
「桐子と海外旅行に行く度、里枝にうらやましがられたよね。私ももっと遊んでから結婚すればよかったって。あの頃は、そうだよ、そうだよなんて言ってたけど、もうそんなことも言えない年だよ・・・。」
夕飯を食べるときつい、いつも、お酒も一緒に頼んでしまう。
昨日は、焼酎なんて頼んでしまった。飲むと必ず、愚痴を言い合っている。う〜ん、この辺からして昔とは違ってるよ・・・。年齢を感じるな〜〜。