Esprit 〜精霊の巫女〜

私の思いつき、気分で書かれる小説です。
完全に趣味なので、ちゃんとした小説を読みたい方は読まない方が宜しいかと。

それでもいいよ、という方は…よろしければ、最後までお付き合い下さいませ。


12大精霊が存在するこの世界には、『人』が住んでいた。
彼らは背中に翼が生えていた。
オーラという名の翼が。
彼らを『古代人』と今の人々は呼ぶ。
精霊と会話ができる彼らは、精霊と共に共存してきた。
その中で、『魔』というものが存在し、動物のような形をしているため『魔物』と名付けられた。
魔物は、古代人を襲うため、それに対抗するべく精霊に力を借りた。
精霊が出した条件。それは
『聖女』を精霊にささげること。
古代人は女を集め、選んだ。
そして選ばれた2人の少女。
『ソフィア』『リディア』
双子の彼女たちは意思疎通ができ、巫女としてふさわしかった。
火・水・風・地・光・闇の巫女『リディア』
月・時・花・氷・雪・雷の巫女『ソフィア』
として、巫女を務めることになる。
2人は力をあわせ、倒すことはできないが、精霊の力を借り…なんとか封印することに成功した。
それから、数百年。
精霊は忘れられ、魔物もでず、人々は暮らしてきた。
古代人としてのオーラの翼も消え去った。
だが、精霊の巫女だけは存在していた。
選ばれた聖女…『レティーナ』彼女が現巫女である。
本来ならば巫女は2人いなくてはならないのだが、彼女一人だけ。
レティーナはソフィアの遺志を継ぐもの。
リディアの遺志を継ぐ聖女は未だ見つかっていなかった。
そのため、彼女には『クラフティ』というパートナーが存在した。
2人で力をあわせ、精霊と遺跡を守っていたのだ。
しかし、
クラフティは、ある遺跡にて行方不明になってしまう。
同時に、魔物の封印が解かれた。
地上に溢れ出す魔物。
『ウォーターリリー』と呼ばれる王国は、魔物の襲撃により壊滅した。
水の美しい国は…荒れ果て、水はヘドロのように腐り悪臭を放つ。
レティーナは世界の危機を救うため、精霊の声が聞こえる子を探しだした。
その子らにすべてを託し…いつしかレティーナは姿を消した。
 そして、約10年…過ぎた…。この世界に存在する三つの大陸のうち、
1つがほぼ壊滅に追い込まれたところで、運命の輪は回りはじめる。
小さな村『セド』
そこに住む少女が、今、旅立とうとしていた。