ORIGIN180E オリジナリズム編 8

前回のあらすじ
 カンムに見放されたレイクは自暴自棄になり、癇癪を起して暴れる。少年は性欲求もため込んでいたので、新たな騒動を呼び込むのではないかとチョースは危惧した。それで彼は自らレイクの相手になる事を決め、無理やりではあるが体の関係を持つ。
 少年達の行為を知って、もはや救護科内の混乱が収められなくなったミットンは、患者のレイクを出来るだけ早く退院させようとする。
 チョースに厄介者だとののしられ、カンムが病院を去った事実を知ったレイクは、自分の人生に絶望する。夜間になってスーパ―コンピューターが使えるようになると、彼は目の前の機器に向かってある事を始める。
 誰にも邪魔されないよう部屋を封鎖し、全世界に向けて【オリジナリズム】という理想の社会のメッセージを流したのだ。それはかつて彼がチョースの率いる反乱軍に傾倒していた時、仲間たちと集会で話していた内容だった。
 テレビの衛星放送やパソコン画面が彼によってジャックされ、人々は白い画面に浮かぶその緑の文字を読むしかなくなってしまった。