• 作品を探す:

小説

携帯でもPCでも書ける!

★【121】ベルベッド・イースター(原稿用紙100枚)

 この物語はユーミンの《ベルベッド・イースター》を、リスペクトして創作された物語です。

 大学4年生を前にしていた愛菜は、3年間付き合っていた彼氏と突然の別れを迎えていた。理由は大学卒業後の進路についての考え方の違いだった。彼氏は就職希望の会社でインターシップをするほど、第一希望の会社への就職集中していた。それに比べて愛菜は、大好きな楽曲作りをどんな形でもいいから大学卒業後も続けていきたいと思っていた。
そんな愛菜の気持ちを彼氏には理解してもらえなかった。そしてそのことを理由に彼氏は、愛菜のもとから離れていった。もっとも愛菜には、彼氏の中に別の女性がいることを感じていた。それに気づいた愛菜には、もう彼氏との風景を思い描くことができなくなっていた。

 智也は高校時代から活動を続けていたバンドを21歳になった今、解散することとなっていた。智也はいつまでも続けていきたいと考えていたが大学へ進学していたバンドの他のメンバーたちは、バンド活動は大学時代で終わりにすることを望んだ。
 智也は新たなメンバーを探したが、最終的に誰ひとり現れなかった。それでも諦めきらなかった智也は単独でも活動を続けようとも考えたが、それも思うようにはならなかった。最終的に事務所からミュージシャンとしての契約は、解除されてしまっていた。

 音楽活動を続けたいと考えていた愛菜と音楽活動を諦めた智也の2人が、同じアルバイト先であるコンサート会場で出逢った。それも案内係りを担当していた愛菜がお客からのクレームを受けていたのを、智也がその場に入って対応してくれたのだった。
 偶然な出会いだったが愛菜と智也は同じ21才で、しかも同じ神楽坂の街に住んでいること知った。更に偶然が重なり、愛菜が神楽坂の赤城神社で歌を唄っている姿を智也は目にすることとなった。

そんな愛菜と智也の2人の前に、思いがけなく愛菜の実家から遠い昔神楽坂で亡くなった祖父と青春時代を過ごした祖母が実家のある福岡から出てきた。そして何と祖父母の想い出の神楽坂で余生を過ごすと言い出した。

そんな祖母が福岡の家から持ってきたのが、青春時代に祖父と一緒によく聴いた♪ベルベッド・イースターが入っていたユーミンのアルバム《ひこうき雲》だった。

祖母のセピア色の青春と愛菜と智也の彩り鮮やかな青春は、どのような展開をしていくのだろうか・・・?