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★【115】セシルの週末(原稿用紙100枚)

この物語はユーミンの《セシルの週末》をリスペクトして創作された物語です。

真希は両親から厳格な躾を幼い頃から強いられてきていた。真希は高校進学と同時にギターを手に入れてバンド活動に目覚めた。そんな真希をやはり両親は、音楽をやるならブラスバンドで楽しみなさいとバンド活動を止めるように忠告した。

初めて両親に対して見せた真希の反抗は、最終的に真希が家を出るまでにエスカレートしていった。真希がそう決心する頃には、まさに家でも学校でも真希は手に負えない悪い女の子というレッテルが貼られるまでになっていた。
 
真希に唯一同情的だった祖父母からの応援を受けて、真希は高校を中退して家を飛び出していった。真希の高校生活の中で、たった1人だけ真希に寄り添ってくれた男の子がいた。尚樹は自分と同じようにクラスの中でいつも独りきりだった真希のことが気になっていた。

そんな2人の唯一の想い出が、真希が高校中退前に最後の記念として参加した修学旅行での出来事だった。2人とも周囲から無視されていたお陰で、必然的に常に一緒に行動することになっていた。そして移動中の列車の中で、真希が聴いていた楽曲を同じイヤホンで2人して聴いた。

真希が聴いていたのは、自分の姿とイメージを重ねていたユーミンの《セシルの週末》だった。そしてその場で尚樹はその楽曲のアンサーソングの作詞を仕上げて、真希に手渡した。勿論尚樹が手渡したその作詞が綴られて紙切れが、その後2人を強く結びつけることになるなんて思ってもいなかった。

真希は高校中退する最後の日に、きちんとそのことを尚樹に伝えようか最後まで悩んだが何も告げずに姿を消した。しかしそれから3年後真希がある音楽スタジオでライブ演奏を案内するポスターを大学生になっていた尚樹が見つける。

偶然再会した2人だったが、大学生の尚樹はその時には大学を中退することを考えていた。3年前高校を中退した真希は、音楽活動をしたいとい夢があった。それから3年後大学を中退しようとしていた尚樹には、夢など欠片もなかった。

果たしそんな2人が再会して、一緒にどんな風景を見ることとなるのだろうか・・・?

そんな2人に高校時代に尚樹が真希に手渡したユーミンの《セシルの週末》へのアンサーソングは、2人をどんな世界に引き込んでいくのか・・・?