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小説

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★【104】恋のワン・ウェイ・チケット(原稿用紙100枚)

 主人公である24歳の優衣は市役所の外部団体である文化振興財団に所属している。幼い頃から大好きなピアノを続けていた優衣だったが、大学進学を前にピアニストになる夢を諦め音大でなく総合大学へ進学していた。

高校時代優衣は学校が終わると真っ直ぐにピアノの先生のところへ通っていたが、同じクラスに優衣と同じように学校が終わると教室を飛び出してJリーグの下部組織のサッカークラブに通っていた耀太がいた。

ある日音楽教室で当時の自分への応援ソングだった《ユーミンの春よ来い》を弾いていた優衣に、通りかかった耀太が《その楽曲いいね。お前がそんなにピアノを上手に弾けるなんて知らなかったよ》と優衣に声を掛けた。

この一言が優衣の耀太への《恋のワン・ウェイ・チケット》へ導くこととなった。それから優衣の前から耀太が突然姿を消すまで、優衣は耀太に見つからないように空いた時間があるときは耀太の姿をピッチ上に見続けていた。

優衣が大学3年生の時までサッカークラブの練習場や試合会場で、耀太の姿を見ることができていた。それが突然優衣が大学4年生の時に、優衣の前から耀太の姿が消えた。

耀太は高校時代Jリーグの下部組織から入団を勧められるが、サテライトチームへの昇格ができずに、大学へ進学して練習生としてクラブに在籍していた。

そんな耀太は大学3年の時に右膝の十字靭帯断裂という大怪我を負い、大学4年生の大事な1年間をそのリハビルに費やしていた。リハビリを終えた耀太に待っていたのは、クラブからの除籍通告だった。

優衣は友人と一緒にスポーツトレーナーの仕事を学びにスポーツジムへ行くが、そこでサッカー選手を続けていくことを諦めてトレーナーの仕事をしている耀太と再会する。

耀太はその場で優衣がまだどんな形であれピアノを続けていたことを知った。それに比べて自分はサッカーから遠ざかっていた、その現実をどう受け止めればいいのか耀太は葛藤した。

耀太との偶然の再会で優衣は、今度こそ《ワン・ウェイ・チケット》がいつの日か、《ラウンド・トリップ・チケット》に変わるかもしれないと考えたのだが・・・?