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小説

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★【97】フラを恋した君に恋した僕(原稿用紙100枚)

 大学4年生の貴弘は、それまで続けてきていたバンド活動を辞めていた。理由はバンドの事務所から今後全国展開を仕掛けていくと言われたからだった。

貴弘には自閉症を患っている歳の離れた小学生の弟がいた。そんな弟を残して家を離れることは、貴弘には出来なかった。

ある日弟がお世話になっているサポートセンターにボランティアでフラの催し物があった。フラに興じていた香織の髪飾りに、貴弘の弟が触れようとする。他のメンバーが逃げ回る中、香織はそれを受け止めてくれた。

その場で香織は老人ホームでの慰問に貴弘の弟を誘う。老人ホームでビートルズの楽曲のフラを観ていた認知症の老人が突然ビートルズを聞きたいと言い始め混乱する。貴弘はギターを借りて弟と一緒に老人のリクエストであるイエスタデイを演奏する。

香織が区の公会堂で発表会をすることを知っていた貴弘は花束をもってフラの発表会に行く。発表会終了後お礼にお食事でも香織が貴弘を誘い、その場で始めて小学校生の時に自閉症で悩んだことを香織が打ち明ける。

夏休みの最後に、貴弘が弟とキャンピングカーを借りて1泊2日の小旅行に行く。そのことを知った香織が一緒に連れて行ってと頼む。夜香織のリクエストに応えて貴弘はブルーノ・マーズの♪トーキング・トゥ・ザ・ムーンを歌う。

弟の誕生日会をしてあげるといっていた香織だったが、連絡は途絶えたままだった。貴弘が連絡をしていみると父親から香織は家族と一緒にハワイ旅行中に交通事故にあったことを知らされる。

更に、香織は記憶が一部分だけ戻らない状態にあることを貴弘は知る。貴弘は父親から聞き出したハワイの香織が入院している病院に向う。香織が入院していた病院は、香織が行きたいと言っていたアフ・オ・ラカの浜辺に面して建っていた。

病室で再会した2人だったが、香織は貴弘のことを思い出せない。切ない思いの中、アフ・オ・ラカの浜辺で貴弘は月を見上げながらブルーノ・マーズの♪トーキング・トゥ・ザ・ムーンを歌う。母親と散歩していた香織がその歌声を聴いて、貴弘のことを思い出す。

日本に帰ってきて順調に回復していた香織だったが、香織に突然自動車事故の後遺症が現れたと母親から電話が入った。

果たしてフラに恋した香織の夢は叶うのか・・・?

更に香織に恋していた貴弘は再びギターを手にするのだろうか・・・?