Babblic gnomez 三年日記Ⅳ

 イギリス・バーミンガムにある全寮制の男子校バブリックスクールのお話。フランスから転校してきたレミ・オズワルドは、三年生の仲間と学生生活を謳歌している。
 季節は五月になり、町では五月祭のダンスパーティーが催された。バブリックスクールと聖マリア女学院の生徒が、年に一回会って大っぴらにハメを外せる時期がやってきたのだ。
 祭りでは『最後のファイヤーストームを見ながら、カップルになった女の子にキスをする』といった習わしがあった。そのため少年も少女も、祭りの間に相手を見つけるために必死にならざるを得ない。
 バブリックきってのモテ男のフィリップと同じ寮部屋のレミは、彼と行動を共にする内にある少女と出会う。
 少女と気持ちを通わせて仲良くなった頃、二人にある事件が襲いかかる。それはアジア人の少女に偏見を持つから者の、心ない言葉や暴力だった。