★【90】ライトハウスで出逢った、あなたへ(原稿100枚)

この物語は大学3年生の悠平と明菜の2人の大学卒業後の進路と暗闇の中でライトハウスからまるで迷っている人に手を差し伸べる一筋の灯りを届けていることと重ね合わせて進んでいく物語である。

 大学入学を機に亡くなった祖父の古書店兼自宅に転がり込んでいた悠平は、大学卒業後も祖父が遺してくれた古書店を続けていこうと考えていた。

大学卒業後の進路を考えようと悠平は最近仕入れたライトハウスに関する本を見て、観音埼のライトハウスに行ってみることした。そこでスマホを無くした明菜と出会い、明菜の番号にコールするとライトハウスの入り口付近で明菜の電話が見つかる。この時、初めて悠平と明菜が出会う。

明菜の母親は明菜が中学生に上がる時に病死していた。ところが最近父親が再婚を考えていると明菜に告げてきた。明菜は大学院で建築学を学ぶつもりでいたが、再婚の両親との同居を受け入れられそうになかったので就職して自立しようと考えた。

明菜はゼミの教授から重要文化財建築物の保存修理を取り扱っている事業をしている会社を紹介してもらう。明菜が建築関係の本を処分して文化財建築物を手に入れたいと悠平に相談の電話をしてきた。喫茶店ラドリオで2人は再会し、お互いの身の上話をする。

明菜は書籍の入れ替えのお返しに千代田区の古い建物を明菜が悠平に案内する。古いことの中からい新しいことが始まっていることを学ぼうとする明菜の姿勢に感動を覚えた悠平は古本屋を改めて続けていこうと決意する。

明菜が夜のライトハウスに行きたいと言ってきた。悠平は本の集配用軽のレイトバンに明菜を乗せてライトハウスに向かう。車の中でカーラジオからブルーノ・マーズのグレネイドが流れてくる。

父親の再婚を喜ぶ一方で、明菜は亡くなった母親が不憫で仕方ない。正式に父親の再婚相手が自宅にくる前に、明菜が悠平の古書店に顔を出す。その話を聞いた悠平は、勢いでルームシェアの話を明菜にする。

明菜は悠平の古書店にくると決めたが、ある日明菜は交通事故に会い、頭を激しく打って記憶が無くなる。病院に毎日見舞いにいく悠平だったが、悠平の名前がどうしても思い出せない。

悠平は明菜をライトハウスに連れ出す、夜のライトハウスで灯りを見た明菜は何を思い出すのだろうか・・・・?