2016-10-21
ファンタジー
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世界は『音』で満ち溢れている。機械で重ねられた音楽、飛行機が飛ぶ音、心臓の音。人の故意で生み出されたものから自然と生み出されるもの。たとえどれだけ音が聞こえなくても、完全に音が止むことなどないのだ。そんな鬱陶しさも感じる音を愛する者がいた。その者は車の騒音、人の喧騒ですら慈しみを抱いた。そして、その愛が『箱庭』を生み出す奇跡をもたらした。その者を皆は『カリヨヌール』と呼んだ。
ちゃづみ
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