野菊(3)『完結』

 佐々木と西井、西井の親は広沢の指定した場所である南春寺に来る。
 西井は寺に入ると、並木の下に生えている花を取ろうとして転んでしまう。
 西井の親と佐々木は、西井を起こして車いすに乗せる。
 西井は、佐々木に花を渡して以前書いていた花と似ているかと尋ねる。
 そこに、広沢が来る。
 広沢は墓場に加害者がいると言い、墓場に向かい、佐々木と西井、西井の親も墓場に入る。
 墓場の有縁塔に来て、犯人はここに眠っていることを告げ、持ちこんだファイルを見せる。
 加害者は出所後、孤独と罪の意識に苛まれて自殺し、特殊清掃業者に引き取られここに葬られたと言う。
 佐々木は今の状況を見て孤独ではないと言い切り、去る。
 西井の親は納得しなかったものの、西井の言葉で全て終わったのだと悟った。
 池袋駅で広沢と別れた佐々木は、友人の為に花屋に向かい花を買う。
 西井は、佐々木の元に来て花について話すと佐々木は、似た花があって分からないと答える。
 西井は、佐々木の行動に探偵ではと問うも、佐々木は明言を避ける。
 そこに西井の親が来て、無理矢理返すも、直前に佐々木は音無公園で会う様に言う。
 翌日、音無公園で佐々木は西井と再会する。
 佐々木は自分が食えない作家だと話し、花の詳細を話すと互いの名前を言い合い、互いの作業を始める。