ORIGIN180E ハルカイリ島 収監編 2

【R-18】 暴力・性描写が苦手な方は、読むのをお控えください

 新チップの実験をしていたユースは、独断での行動が目立ち始めていた。実験体のレイクに必要以上の刺激を与えたり、キスをするなど、むやみに体に触れたりした。そのため研究室は混乱し、収拾が付かなくなる恐れが出てきた。
 中央刑務所・特別房を管理するコメット主任は、そんなユースを人気のない小部屋に呼び出す。
 彼は才能ある少年に目をかけ、自由に実験させて特別待遇をしてきた。しかしここで捕虜であるという本来の立場を分からせるため、少年に“調教”を行ったのだ。
 治療室で目を覚ましたレイクは、誰かの叫び声が頭の中をこだまして消えないので、ずっと落ち着かなかった。彼は助けを呼んでいるのがツィーニャだと思ったのだが、やがてそれがユースの声だと気がつく。