悲しいボディビル大会
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作成日 2015-07-26
ジャンル SF,コメディ
ページ数 44 ページ
状態 連載中
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人がうらやむまばゆく小麦色に光る筋肉。
すごい筋肉ですねと話しかけた私に、その男はさみしげな顔でこう言った。
「わたしは、笑点のメンバーがかわるたびに、筋トレをしてきた。わたしの筋肉は、笑点のメンバーがかわってきたことの証。悲しい筋肉なのだよ」
わたしは泣いた。泣きに泣いた。
また、わたしは、別の機会に、ムキムキな男に出会い、こう話しかけた。
すごい筋肉ですねと。
その男は、この世の憂いを知り尽くしたようなさみしげな笑顔で、こう答えた。
「わたしは、みんなが呼んでるあだ名があるのに、一人だけ違うあだ名で呼んでくる奴に出会うたびに、筋トレをしてきた。わたしの筋肉は、わたしが、違うあだ名で呼ばれてきたことの証。悲しい筋肉なのだよ」
そんな、悲しい筋肉を持つ男たちが集まるボディビル大会があるそうな。
本文に出てくる筋肉の悲しさの理由は、基本的には、この天才芸人、ハクション中西様が考えていますが、世の中には、わたしを上回る天才が5人に1人の割合で存在します。
なので、募集もしてまーす(^_^)