京都ジンの口ぐせ:京都ジンの言語戦略(試読版)

【あらすじ】
どの国にも国民性というものがあり、どの県にも県民性というものがある。もちろん、われらが京都においてもそれはある。かつて中央語であった京ことばを「京都弁」というのを嫌うジン種からすれば、京のことばやしきたりは学ばれるべき対象でありこそすれ、他者から修正を迫られる対象とはなっていない。直すべきは地方のことば、すなわち方言であって、京ことばではない。このことを熟知しないで、京都ジンと対峙すると、必ずや痛いメに遇う。相手のことばが訛っているというのだ(「はじめに」より)。