薄紅の風ゆれて (S-13)

【花より男子 二次小説 「COLORFUL LOVE」あきら×つくし】


三月三十一日。
研修先のイギリスから日本に戻って驚いたのは、街のあちこちから春の匂いがすることだった。
日本を発った時には、まだまだ冬の匂いが残っていて、春はその足音くらいしか感じられなかったのに、それがこの十日間で急速に変化を遂げていた。
季節の廻りはこんなにも早いものだっただろうかと眺めていたら、薄紅色の木が目に止まった。

学生から社会人へ。あきらの春は、ゆるゆると。



※シリーズ小説です。
※二次小説になっております。閲覧は自己責任でお願いします。
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