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小説

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★【1】夜のグラフィティ(原稿用紙432枚)

団塊世代より少しだけ遅れた世代で60歳を前にした主人公風間は、放送番組制作下請会社に勤めている。物語はその下請会社が厳しい経営環境に陥って、良心的な番組作りと制作費削減というコスト意識との対峙するテーマを主人公たちで話し合う場面から展開が始まる。

団塊世代の主人公たちが、そろそろ現場を卒業する思いで、昔懐かしいラジオ番組作りを始めた。しかも、そのラジオ番組は古い機材に囲まれた物置部屋となっていたスタジオで制作された。機材やスタジオが古いだけでなく、制作手法も昔ながらのきめ細かな台本と演出が採り入れられていた。

 最後の仕事としてやり始めたラジオ番組作りには、昔主人公たちの会社で活躍していた人物で現在は地方放送局の役員になっていた人物が関係していた。

そして予想外にというか予想通りと言うか、そのラジオ番組が大きな反響を呼び起こすようになった。更に主人公たちの会社の若手社員3人の制作したドキュメンタリー番組も、番組コンテストで最優秀賞を受賞した。

こんな話の展開の中で番組制作のコンセプトとして、自由というものを身体を張って勝ち取った団塊世代と自由であることを放棄して規制されることを志向する若者たちの違いを浮き彫りにしていく。

話の展開の中では、懐かしい深夜放送談義やこれも懐かしい映画アメリカングラフィティなどの話も織り交ぜている。