・・・30年越しの恋文・・・

▼あらすじ

ちょっぴり冷たい風は・・・斜め後ろから、肌に突き刺さるように容赦無い空気を送り込む。

ぶるぶる・・・寒いわ

幸は小刻みに震えながら小走りに家路を急いでいた。

幸は、今年3月で53歳になろうとしていた。雪が足の動きに邪魔をする。

吐く息が白く周りの空気の中に溶けていった。

「ただいま~」
「おかえりなさい  お母さん」

悴んだ手を暖かいストーブで溶かすように擦りながら「ふ~ あったかい」と口に出した。
笑顔が少しほころんだ。

30歳になろうとしている幸の娘は、バツイチで今年の4月から小学校に入学する娘といっしょに同じ家で暮らしている。

女三人・・・程ほどに幸せな家族である。


ようこそ 今宵の雫のへやへ。。。

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