陰の流れ 第一部 陰流天狗勝

愛洲移香斎(あいすいこうさい)は新陰流(しんかげりゅう)を開いた上泉伊勢守(かみいずみいせのかみ)の師匠です。応仁の乱を体験した若き移香斎が、強くなければ生きていけないと剣の修行に励み、さまざまな人たちの出会いによって成長して行きます。
「第一部、陰流天狗勝(かげりゅうてんぐしょう)」は移香斎の誕生から、近江の飯道山(はんどうさん)で修行を積んで、陰の術を編み出すまでの話です。伊勢新九郎と名乗っていた若き日の北条早雲、風眼坊という山伏だった若き日の風摩小太郎も登場します。