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小説

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「お前、先ほど面白い事を言っていたな」
 複数の兵によって押さえつけられている男を見下げながら、帝辛は呟いた。

「罪人の腕をそれぞれ、牛に繋いで引っ張るとか」
 男の顔色は悪い。

「面白い余興ではないか、我は見てみたいぞ」
 怒るでもなく、笑うでもなく、帝辛は呟く。

「恐れながら、この男の腕はすでにありません」
 帝辛の意を読み、帝鴻は呟く、帝辛はよいと言って、わずかに微笑んだ。

「足があるだろう?それを繋げ」
「なっ!?」
 悲鳴のような叫びを男はあげた。

「俺が一体何をした!?何故、ここで達磨にされなければならぬのだ!」

「何をしただと?」
 眉をひそめて帝辛は言う。

「我は次期天子、天の意志そのもの・・・お前はそれを侮辱したのだ、その罪は万死に値する」
 男を吐き捨てるように一別すると、帝辛は帝鴻に指示を出した。

 牛が居ないため、馬車を引いていた馬を二頭、用意する
 それぞれの鞍に綱を結び、男の両足と繋げる。

更新日:2011-04-18 00:26:17