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エピソード③

このどこにもやり場のない苛立ちを誰にもぶつけることができない。

ユノに相談しよう。

そう思って、ユノに会うも・・・僕以上に心を閉ざし、普段のユノから笑顔がなくなっていた。

ヒョンは・・・真面目だから、リーダーとして東方神起を守ることができなかったことにとても責任を感じている。
ファンからのバッシングも全部、自分が守れなかったからだ・・・
そう・・・時々呪文のように呟いている。

それでも公の場ではいつも笑顔を見せている。
そのプロ意識の高さにいつも尊敬の眼差しを向ける。

僕は・・・そんなヒョンを見ては、見ていられない気持ちになって・・・反抗の意思をみせた。
ヒョンがヒョンでなくなってしまう前に僕達の本当の気持ちを知って欲しい。
そんな思いで僕はこんなに愛していた「東方神起」という名前を絶対に口にしなかった。

こんなの・・・東方神起ではなかったから。

ヒョンが最前線で僕達を守ってくれるなら、僕はヒョンの支えとなってどんな悪役にでもなってやろう・・・。


・・・そう思いました。


そしてまず、僕は事務所に今の現状を聞きに行きました。

どうにかならないのか?って・・・。

でも・・・具体的には何も教えてもらえなくて。
そのじれったさに溜まった怒りをぶつけてしまった。
いつも感情をあまり外には出さないけど、この時ばかりはもう・・・自分でも自分と思えないくらい腹の底から汚い言葉がたくさん出てきた。
周りの人はびっくりしていたけど、誰もそんな僕を止めはしなかった。



それから更にジェジュンやユチョンやジュンスと・・・会話する機会も減ってきた。

会えば、化粧品の話をされる。
一緒にしないか?って。

どれだけ、東方神起を守る為、そしてヒョン達のことが好きでも・・・してはいけないことに手を染めることだけは
絶対に許せなかった。

だから・・・自然と距離を置くようになって・・・僕達は楽屋でさえほとんど一緒にいることはなくなった。

僕から彼らに連絡を取ることもなくなった。
世間では・・・事務所が悪くて・・・僕達が連絡を取れないようにしていると・・・
そう言われているみたいだ。

でも・・・それは違う。

連絡は取ろうと思えばとれた。
そして・・・ジェジュンからは度々着信が鳴った。

でも・・・

僕は・・・その電話に一度も出ることはなかった。

更新日:2011-04-10 14:19:23

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もうここにはいない~エピソード編~