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「・・・・・ん」
双樹は天井を見上げる、ここは居間じゃない、自分の部屋だ
ベッドに仰向けになっている
体のあちこちを手当てされていた。
「あ・・・・嫦娥」
すぐ傍で、嫦娥が座っている、服は着替えられていて顔の血も綺麗に拭われていた。
あの凄惨な光景が、夢の出来事だったように思われる
「夢の中で川を泳ぐ鮭だったんだけど・・・」
さっき見た、夢の話だ
「熊の手がさっと出てね・・・リアルな夢だった」
ゴン!
やや強い拳が飛んできた。
「悪かったな!熊で」
「?」
何の事か解らない。双樹は自分に振り下ろされた嫦娥の手を両手で包んだ。
ゆっくりとその握られた手を両手で開く。細くて長いとても美しい手だ。
「・・・・え」
嫦娥が不意を付かれた様に双樹を覗き込む、双樹のよく知っている親友の顔だ。
「・・・・」
ゆっくりとさっき、居間で起きたことを思い返す
別人のような姿、自分にこれほど優しい親友が、何故あれほど豹変するのか、理解ができない
・・・だけど
双樹は天井を見上げる、ここは居間じゃない、自分の部屋だ
ベッドに仰向けになっている
体のあちこちを手当てされていた。
「あ・・・・嫦娥」
すぐ傍で、嫦娥が座っている、服は着替えられていて顔の血も綺麗に拭われていた。
あの凄惨な光景が、夢の出来事だったように思われる
「夢の中で川を泳ぐ鮭だったんだけど・・・」
さっき見た、夢の話だ
「熊の手がさっと出てね・・・リアルな夢だった」
ゴン!
やや強い拳が飛んできた。
「悪かったな!熊で」
「?」
何の事か解らない。双樹は自分に振り下ろされた嫦娥の手を両手で包んだ。
ゆっくりとその握られた手を両手で開く。細くて長いとても美しい手だ。
「・・・・え」
嫦娥が不意を付かれた様に双樹を覗き込む、双樹のよく知っている親友の顔だ。
「・・・・」
ゆっくりとさっき、居間で起きたことを思い返す
別人のような姿、自分にこれほど優しい親友が、何故あれほど豹変するのか、理解ができない
・・・だけど
更新日:2011-04-10 05:08:32