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小説

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・・・が、嫦娥が帰ってくるのは、案外早かった
あれからさほど過ぎていないだろう

入口を入った嫦娥の手には、人が一人で持ってきたとは思えない大量の食物が
・・・しばらく二人きりなのに、そんなに食べられないよ、というほどの量を持っている

「嫦娥!!」
双樹は叫ぶ
荒らされた室内に、複数の盗賊、無数の傷を負って椅子に縛り付けられた双樹をみた嫦娥は
彼には珍しく、目を見開いて凝視している。
手に持っていた買い物を思わず放し、それらは床に散らばった

「嫦娥、宝剣を・・・!!」
半泣きで必死に叫ぶ
「こいつが持っているのか」
大将は小さく呟いた。

・・・これでやっと解放される
胸を撫で下ろした、その時だった。

「・・・・お前ら」
嫦娥は低く呻いた。静かに俯く
竜巻のような風が起こり、嫦娥の長い金髪が舞う

「何をしてるんだ!!」
今までに見たことも無いような鋭い目つき、双樹でさえ震え上がる

次の瞬間、室内で、目も開けられない強風で吹いた。
窓の格子が、すべてそれで吹き飛ばされる。
家具なども同様だ、軽いもの、繊細なものは破損し無残な姿になった。

更新日:2011-04-10 04:31:45