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私なんか、まだ良いほうだ。家も倒壊をまぬがれ、家族も全員無事だった。
避難所で暮らす人達の中には、暖房が何もなく、一枚の毛布にくるまって寒さに震えている人もいるのだ。

それにしても、どこに行っても行列、行列。
こんな状態が続くのかと思うと吐き気がした。
怖い。長時間並ぶのは嫌だ。本当はイヤなんだ!!

頑張らなきゃいけない気持ちと、頑張りたくない気持ちの応酬。

でも、少し嬉しいこともある。
すれ違う人と軽く言葉を交わしたりすることも多くなった。

「すいません、Uスーパー、今日開いてますか?」
「はい、開いてはいるんですけど、品物はあまり無いですね…」
「そうですか…、ありがとうございます」

「N中学校(給水所)は、この道でいいですか?」
「はい、ここをまっすぐ行って、交差点を過ぎると左側に階段があるので、そこを登ってください」
「ありがとうございます」
「気をつけて」

普段は、すれ違う人と言葉を交わすことなんてないのにね。



更新日:2011-04-07 14:59:55

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汗かきベソかき震災日記 ―東日本大震災―