• 作品を探す:

小説

携帯でもPCでも書ける!

  • 5 / 36 ページ

3月13日 水確保の現実

風呂場の浴槽の水を、トイレ用に使っている。
水の量がだんだん減っていくのを、毎日不安な気持ちで見守っていたが、そのうち怒りがこみ上げてきた。

―このままじゃ、そのうち底をついてしまう。水が無きゃ死んじゃうだろうが! 私達に死ねって言うの!? とにかく、どこかで水もらってこなきゃ!―

強迫観念にかられ、空の4Lペットボトル2本をリュックに入れて、人づてに聞いた給水所であるS小学校へ向かった。

S小学校に着くと、校庭にすでに長蛇の列が見えた。
最後尾近くに居た係員に「ここで、お水もらえるんですか?」と確認したみたら、「ごめんなさい…本日はもう終わりなんです」と言われた。

もう一カ所の給水所であるN中学校に行く途中で、民家の女性に確認してみた。

「N中学校で、給水やっているでしょうか?」
「あ~、やってはいるんですけど、整理券を受け取らないともらえないんですよ…今からでは間に合わないかも知れません」

……遅かったか。今日はあきらめよう。
仕方なく、来た道を引き返した。
リュックを背負った自分がバカみたいだ。

更新日:2011-04-12 15:01:42

汗かきベソかき震災日記 ―東日本大震災―