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「お疲れ様~、またね~」

当分ミンチ…というか肉は見たくない…。

刑事ドラマとかである死体はやっぱり人間がやってる分キレイなんだな。

そんな感想を抱くような光景を数件見せられて手伝いは終了となった。

送っていく、という友人とその兄。

のんきに手を振って、不吉な言葉を言いながら、見送る友人の両親に手を振り返す元気は私にはなかった。

「つかれた~?」

「あんな光景見せられて疲れないほど頑丈じゃない」

帰りの車の中、ぐったりしている私にさわやか笑顔で声をかけてくる友人。

「ははは。でも奈々子ちゃんはさすがだね。疲れただけで憑かれてないなんて」

は?

「うんうん、普通のバイトの子って、すぐに憑かれちゃうんだよね」

おい…どういう意味だ、それ

「「またよろしくね」」

そうはもって笑った友人とその兄の頭を容赦なくぶん殴る力…というか余裕は私にはなかった…

その後、渡されるバイト代の良さと問答無用な性格の友人に連れられて

お化け屋敷が可愛らしく思えるこの手伝いに連行されたのは言うまでもないだろう…

ただ一言だけいわせてください。


どうしてこうなった!!!!

更新日:2011-03-24 01:39:20

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