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少女が婚約者を決めることはありませんでした。

少女は1人身のまま世界の頂点に女王として君臨しました。

これまで歴代の王―

少女の家族が築いてきた明るくて、誰もが笑顔で暮らせる世界が・・・

少女の為に国民が奴隷になり下働きする上下関係の激しい世界になってしまいました。

しかし、もともと優しい少女がいい思いをして人を動かす生活ができたのは神様によって狂わされていた少しの間だけでした。

―な、何!?

―私の印が・・・・

少女は印を破ると思われが・・・!?

印はやはり破ることはできずに、少女は狂気と正気の中で苦しむこととなりました。

―ビックリしたなぁ

―人間はやっぱり人間なのさ

きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ

狂った少女と正気な少女の感情が入り混じった声が響く白の中、

少女はいびつな夢にとりつかれ朽ち行く体を恐れ、絶望しながら、

悶え苦しみながら死ぬことなく、いまだに生き続けているそうです。

―今回の子は死ななかったね

―でも、これはこれで面白いからいいやっ♪

少女は世界の女王として君臨し続けたそうです。





更新日:2011-03-08 17:22:23

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