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第9章 テヘランの町、再び騒然!

11月5日(日)
テヘラン市内各所で暴動が発生。銀行・映画観・ホテル・政府の建物への襲撃・放火が相次ぎ1日中騒乱状態が続く。

11月6日(月)
軍事内閣(軍政府)が組閣される。首班はアズハリ将軍。夜間外出禁止令が深夜12時から9時に前倒しとなる。また小学校・中学校・大学も全て11月11日まで閉鎖が決まった。テヘラン大学周辺はすべて軍隊に取り囲まれてしまい、大学前のシャーレザー通りは通行禁止となった。市内は戒厳令の強化により、反王制派指導者たちが地下に潜ってしまったようで、不気味ともいえる平穏状態を保っている。

11月7日(火)
今日は平穏な1日である。一連の動きを見ていると、4日に多数の学生を射殺し不満を爆発させておいて、5日にはやり放題(放火・破壊)にさせておく(この日は不思議にも軍隊が姿を現さなかった)。 そして6日に一気に軍政府を樹立してしまったのは、何か国王側の筋書き通りという感じもする。
 とうとう新聞も出なくなり、TVやラジオのニュースは報道管制されているので、さっぱり様子が分からない。僕の推測では案外あっさりと平穏が戻るのではと思うが、イラン住倉商事社長は、まだまだ危ないし何が起こるか分からないという読みをしていた。会社ではもしもの時に備えて、社員全員の国外脱出用の飛行機の切符の手配をしたそうである。

僕自身の気持ちとしては早く平和になり、一生懸命勉強して来年には妻にこちらに来てもらい、一緒に1年間暮らして見たい気がする反面、最近のように勉強も含めて何も出来ない状態になってくると、意欲もだんだん無くなってくるし、早く日本に帰って妻に会いたい気もする。
昨日は食料品の買い出しに行った。3回行ってやっと2週間分位集めることが出来た。米やスパッゲティのように長持ちするものは殆ど棚から無くなっていて、かろうじて米を少し買う事が出来た。昨日初めて米を炊いたが出来栄えは60点位だった。缶詰も既に肉の缶詰は無く、野菜や果物の缶詰しか残っていなかった。レストランは焼けてしまったか、閉めてしまっているので、当分自炊が続きそうである。面倒臭いが今のところは料理作りも目新しくて、まずまず楽しくやっている。ただ味と見た目の悪さには参っている。

テレックスも住倉商事ではまだ動いているが他社ではもう使えなくなっているらしい。

更新日:2011-03-26 23:35:05

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