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休憩中に佳奈子に会った時に相談してみようと思っていたので
話してみたら

「それって…なにか絶対裏にあるよ!!」

と思いっきり興味津々な顔で言われてしまった。

なんだか…妙にワクワクして見えたのは気のせい?

『う…裏ぁ?!』

「そう…裏があるね。どうしても梓が知りたいのであれば
直接聞くべきだと思うよ。
私だったらそんな気になること、絶対聞きに行くね」

『そうだよねぇ…金森さんにも聞いてみようとも思ったんだけどね…』

私はコーヒーをすすりながら答えた。

「いや!…金森主任に聞くのは止めた方がいい」

『えぇっ?』

佳奈子の思わぬ返答にビックリして佳奈子を見た。

すると佳奈子はその私の顔を見て

「あのさ…そういうのはやっぱり当事者同士で話すのが一番だと思うから…」

といつもとは違う消極的な声になった。

『佳奈子、何か私に隠してる?』

「ううん。隠してない。
でもいろいろ予想すると、やっぱり金森主任には直接聞かない方がいいと思うだけ」

そう言ってタバコに火をつけ、思いっきり吸った。

更新日:2011-02-21 05:35:02

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