「……うん…ついね。
ついつい梓の事心配になっちゃうんだよ。
梓ももう大人だし
何も俺が心配するような事じゃないって
自分でも思ってるんだけどね…」
あの時の事があるから…というのはわかってる。
でもそれは絶対言わない。
言ったら…ただ思い出して苦しくなるだけだから。
お互いに。
『祐ちゃん?全然大丈夫だから…安心していいよ』
そう言うと祐ちゃんはちょっと笑って
「そうだな」
って歩き出した。
そしてまた電車に乗り私の家まで送ってくれた。
「あんまり、無理するなよ?」
祐ちゃんは帰り際にそんな事を言った。
更新日:2011-02-21 05:34:01