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案の定17時半になると

「水瀬さん、上がって」

と金森さんから声をかけられ
私も特に今日中の仕事を抱えていたわけではなかったので
先に上がらせてもらう事にした。

『お先に失礼します』

と声をかけると
金森さんはパソコンの画面から顔を動かす事なく

「お疲れ様」

と私に言った。

やはり
あの時思った事は
たいしたことじゃなかったんだろうと実感する。



そしてそんな自分の考えに安心する。

更新日:2011-02-21 05:29:49

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