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そんな中、久しぶりに祐ちゃんから電話があった。

「近くまで来てるんだけど…梓、今日空いてる?」

佐藤さんは出張でいなかったけど
金森さんがいたので
私は定時で上がる事になるだろう。



あれ以来
金森さんは私をなるべく早めに帰社させてくれていた。

だから仕事以外の話をする事もなかったし
あの時感じた金森さんへの疑問を聞くこともなく
金森さんも金森さんで
当初のあのイメージに戻ってしまっていた。

でも1ヶ月前と違うのは
金森さんに対して怖いという印象がなくなっていた事。

少なくともあの日の影響が
私の中にあった。

『うん、多分、定時で上がれる』

「それじゃ一緒にごはんでも食べに行こうか?」

祐ちゃんからの久々のお誘いに嬉しくなって

『うん!!行くっ!!』

と二つ返事で了承した。

更新日:2011-02-21 05:29:34

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