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切ない痛み
外に出ても相変わらず平野さんの腕は金森さんの腕に絡んでいる。
私が酔っていても頭の中は普段通りでいられるのは
この状況を見て
イライラできるからかもしれないと思った。
解散する時
まだ金森さんと一緒にいたいと言う平野さんを渡邊さんが無理矢理剥ぎ取ってくれた。
そして私は金森さんとタクシーに乗り込んだのだけど
安心したのかそれともまだイライラしていたのか
思わず大きなため息をついてしまった。
「お前、また飲みすぎ」
金森さんは私にそう言うと、途中で買っていたらしいペットボトルを私に投げた。
『そんな事ないですっ!
今日はフラフラしたり寝たりしてないじゃないですか!!』
ついケンカ腰で言ってしまう。
そんなつもりはないのに。
「あのなぁ…確かにあの場じゃ飲まざるを得なかったかもしれないけど。
だいたい何をそんな怒ってるのか意味わかんねぇ…」
金森さんは面倒臭そうにネクタイを緩めながら私を見ている。
『わからなくていいんですよ、金森さんにはっ!!!』
怒りのぶつけ所がなかった私は
全てをぶつけるように金森さんに言って
ペットボトルの水を一気飲みした。
私が酔っていても頭の中は普段通りでいられるのは
この状況を見て
イライラできるからかもしれないと思った。
解散する時
まだ金森さんと一緒にいたいと言う平野さんを渡邊さんが無理矢理剥ぎ取ってくれた。
そして私は金森さんとタクシーに乗り込んだのだけど
安心したのかそれともまだイライラしていたのか
思わず大きなため息をついてしまった。
「お前、また飲みすぎ」
金森さんは私にそう言うと、途中で買っていたらしいペットボトルを私に投げた。
『そんな事ないですっ!
今日はフラフラしたり寝たりしてないじゃないですか!!』
ついケンカ腰で言ってしまう。
そんなつもりはないのに。
「あのなぁ…確かにあの場じゃ飲まざるを得なかったかもしれないけど。
だいたい何をそんな怒ってるのか意味わかんねぇ…」
金森さんは面倒臭そうにネクタイを緩めながら私を見ている。
『わからなくていいんですよ、金森さんにはっ!!!』
怒りのぶつけ所がなかった私は
全てをぶつけるように金森さんに言って
ペットボトルの水を一気飲みした。
更新日:2011-09-09 01:58:51