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「理由があるんだよ」

と金森さんは言った。

「うちは人数少ないだろ?
新設するのであれば最低限の人数で…ってのが
上から提示された条件でね。
俺としてはやってみたかったし
自分を試したいと思ってその条件を呑む事にしたんだ。
佐藤も付き合うって言ってくれたしな。
でも実際動いてみると
足りない部分がどうしても出てくる。
かと言って人員増やす事も当座はできない。
そうなれば…今いる人間でどうやっていくか。

ずっと心に残ってたんだ。

もし、この仕事が嫌だったら
しょっぱなから残業するか?ってね」

私を見て金森さんが微笑む。

うわぁ…なんだコレ!
ドキドキしてる…。
なんでなんで?!


「しかもその日に上げなきゃいけないものでもない。
なのに一人で残ってまで仕事した理由は?」

更新日:2011-02-22 03:59:04

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