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prologue~人事異動
最悪だ。
掲示された辞令を見てその一言しか出てこない。
『水瀬 梓 総務部→営業部第3課』
はぁ……
ため息が出る。
というかため息「しか」出ない。
入社2年目にしてそんな早くに異動があるなんて。
入社して総務に配属されて
すぐに総務でも花形!の受付担当になり1年。
愛想笑いを覚え
それなりの笑顔も振り撒き
案外この職種も自分に合っているかも、なんて思い始めた矢先の異動。
最悪としか言いようがない。
今回の社内異動が例年に比べて大掛かりではあるとは
なんとなく噂では聞いていたけれど
まさか自分に降りかかるとは思ってなかった。
「あっちゃー。梓異動対象になってたんだねぇ」
と隣で腕を組んでつぶやいてるのは
一緒に辞令掲示を見に来た同期で同じく総務の村崎佳奈子。
『もう言葉も出てこないんだけど…』
私は呆然と掲示板を見つめて呟く。
「ははっ、大丈夫、言葉出てる!
そりゃそんな姿の梓見てりゃわかるし。
っていうか営業3課って何?
3課なんて今までなかったじゃん」
『…なにそれ?』
「梓そんな事も知らないの?
営業とか今まであんまり縁ない所だったけど
そのくらい知ってなよ~。」
『何も知らないもん…』
今から自分がどうなっていくのかなんて想像もできない。
なんで私が異動対象になんか…。
掲示された辞令を見てその一言しか出てこない。
『水瀬 梓 総務部→営業部第3課』
はぁ……
ため息が出る。
というかため息「しか」出ない。
入社2年目にしてそんな早くに異動があるなんて。
入社して総務に配属されて
すぐに総務でも花形!の受付担当になり1年。
愛想笑いを覚え
それなりの笑顔も振り撒き
案外この職種も自分に合っているかも、なんて思い始めた矢先の異動。
最悪としか言いようがない。
今回の社内異動が例年に比べて大掛かりではあるとは
なんとなく噂では聞いていたけれど
まさか自分に降りかかるとは思ってなかった。
「あっちゃー。梓異動対象になってたんだねぇ」
と隣で腕を組んでつぶやいてるのは
一緒に辞令掲示を見に来た同期で同じく総務の村崎佳奈子。
『もう言葉も出てこないんだけど…』
私は呆然と掲示板を見つめて呟く。
「ははっ、大丈夫、言葉出てる!
そりゃそんな姿の梓見てりゃわかるし。
っていうか営業3課って何?
3課なんて今までなかったじゃん」
『…なにそれ?』
「梓そんな事も知らないの?
営業とか今まであんまり縁ない所だったけど
そのくらい知ってなよ~。」
『何も知らないもん…』
今から自分がどうなっていくのかなんて想像もできない。
なんで私が異動対象になんか…。
更新日:2011-02-21 05:00:37