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斬鉄剣よりよくキレル!?

挿絵 326*414

真夜中の午前2時。ルパンファミリーのアジト。

五エ門 ちょいとヤボ用でルパンの部屋を訪れる。

中で艶っぽい女の話し声。五エ門が聞いたことがない声だ。

「ねえ、今晩どう?」

「今晩なんて言わず、毎晩でも、OKしちゃうぜえ俺。」

「まあ、Hね、うふふ。、、、、、、じゃ。」

「○○が○○だから、、、、。××しようね~。」

「あ、イヤン、だめよ~~だめだめ。」

五エ門、ドアごしに耳をそばだてていたが、ぽっと顔を赤らめ、ついにキレて、ドアを蹴倒す。

「お主という奴は、不二子という者がありながら、毎回毎回、性懲りもなく他の女と色恋にウツツを抜かす。言語道断!成敗してくれる!」

「なんだなんだなんなんだあ~。」

五エ門、部屋に入るや否やベッドに向かって斬鉄剣を斬りはなつ。目にもとまらぬ早業に、ベッドに横たわるハダカのルパンが飛び上がり、女はたちまち後ろへ飛び退る。

とたんにルパンではなく女の面が真っ二つに割れ、中から出てきたのはハダカのルパンその人。

五「アッ!これは。」

ル「そおよ~ん。アタシ。(ルパンの地声に戻って)。」

五「もしかして、今のは一人芝居か?」

ル「そ。自作自演、演技リハーサル中。今度のヤマで、男をたぶらかす役やるっていったじゃん。」

五「嘘をつけ。それにしてはあまりに生々しい会話であったぞ。では、これは人形か。」

ベッドに転がるルパン人形から、ポロリと首が落ちる。

ル「、、、こっ、怖え~、、、。」

五「いや、嘘だ、おおかたこのあたりにさっきの女を隠しているにちがいない。」

ル「嘘じゃねえって、信じてくれよ。な、な、五エ門ちゃん。」

五エ門ベッドの周りを探ろうとし、足元に縦横に張られていた極細のワイヤにつんのめってルパンの方に倒れこむ。ルパンは五エ門を支えようとして、はずみでルパンを抱きしめてしまい、唇が唇に重なる。

五「こっ、、、、これは不覚。」

次元が物音を聞いて駆けつける。

寝室をのぞく。ベッドで絡まる二人を発見。

次「なんだ、またお楽しみかよ。また派手にやってるな。

おっ、、、、今夜の相手は、、、、、。」

しばし絶句。

次「、、お前らいつから、、、、そういう、、、、」

ル「ごっ、誤解だ、、誤解、あのな、、、深~いわけがよオ。」

次「そうか、、、。そうだったのか~。」

わけ知り顔に立ち去る。

オエ~~~~ギャgh-ガララ(洗面所で吐く音+トイレで水を流す音)

ル「ちがう、ちがうってば、、、。なんとか言ってくれよオ、五エ門!」

五「、、、、、、、。」(無言)

頬を染めて立ち去る。

無病息災。インフルエンザに罹らねばよし。 

更新日:2015-02-11 23:35:38

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ルパン三世笑劇場「斬鉄剣よりよくキレル!?」