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小説

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第一章 ロベルト書簡との遭遇

 私の名前、マック・デビッドは父が付けたが、デビッド(ダビデ)は聖書の中の、民のリーダーであった男の名である。彼は、偉大な王であったが、一つ、神の前に罪を犯した。彼は、部下の妻を奪い、さらに、その部下を戦地に送り、そこで死ぬように仕向けたのだ。これは神の心には適わなかった。デビッドと、彼が部下から奪った妻との間に生まれた子は、はやくに死んだ。これは神の意の顕れだった。父は私に、このことを思い、神を忘れぬようにこの名を付けたのだ。
 イエス・キリストは、人は天に召され、神の国に入ると、どのようなものになるのか、という問いに対する答えとして、そこ(天国)では、人は、めとる事も、嫁ぐ事もなく、天使のようなものになると教えている。
 ところで私が考えるのは、ダビデ王も、その部下も、その部下の妻も、その子供も、みな、今は天に召され、天使のようなものとなっているのだろう、ということだ。そして、そのことに何か感じるものがあるのだ。
 私を深く愛してくれた、そして天に召された、おじいちゃんたち、おばあちゃんたち、そして私よりも先に天に召された、私を愛してくれた人たち、友、そんな人たちは、みな今は、天使のような者となり、イエス・キリストと語らう日々を過ごしているのだろうか、そして、守護天使となって私を守ってくれたり導いてくれたりしているのだろうか、おそらくそうなのだと思う。
 

更新日:2011-02-07 01:06:46

マック・デビッド・エストの壮大な旅路