• 作品を探す:

小説

携帯でもPCでも書ける!

  • 7 / 16 ページ

初詣


人ごみで賑わう参道
この日ばかりは、朝も昼も夜も無い
それだけでも、何か嬉しくなる2人の時間
行き交う人ごみの中、コートを纏い寄り沿い歩く
時折、出店に目や鼻を奪われながら、
敷き詰められた小砂利の上を歩いて行く。

歩くスピードは2人にとって、嬉しい遅さ
笑顔が絶えない、心の奥底から温まる時間が多い
そんな2人には、天から見下ろせば、スポットライトを
当てられてる様。。
2人歩くスピードと行く先を包み込むように。。
見上げれば、ちらつく初雪も、2人を歓迎してる様だ

2人並んで本堂の前に陣を取る
予め用意してた15円づつを取り出し賽銭箱に投げ込む
十分にご縁があるようにと・・・
そして神様へ吊り下がる鈴を鳴らし自分達をアピール
彼の左腕と彼女の右手を絡め、互いに手を合わす
沈黙に、する事成す事、意気の合った本堂前

最後の一礼後、顔を見合わせ、微笑む2人
お互いの願いが一緒だったことを祈りつつ
沈黙の瞳に写る互いの姿で、それを無言で確かめ合う。
安堵を覚え、2人腕を組み直す。
人ごみをすり抜け、来た参道を戻っていく
そして雪振る夜の暗闇へと消えていく。

更新日:2009-01-10 01:08:39