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 考えてみれば、ぼくは形を変えたときに、これ以上、小さくなれないほど小さくなってしまったのかも知れない。もしかしたら、目だけになっているのかも!
 
 だから、ぼくはどのくらいの大きさになっていて、どういう形をしているのか、だれかに判断してもらいたかった。

 だけど、ここにいるのは、けっきょく<ぼく>だけなのかも知れない。そう思うと、ぼくはやりきれない気持ちになった。

 それでも、ぼくは白い部屋を進み続けた。もしかしたら、このまま永遠にさまよい続けるのかも知れない。はじまりも終わりもない世界。それが、ほんとうの<ぼく>?

 そんなことを考えながら進んでいたら、遠くに小さな丸いものが見えてきた。ぼくはその丸に向かってスピードをあげたんだ。

 だけど、どこまで行ってもその丸は大きくなってくれない。ぼくはあきらめて立ち止まったよ。どんな形になっても、移動するっていうのは疲れるものなんだ。

 でも、ぼくはもうその場で移動しなくてよくなってしまったんだ。だって、つぎの瞬間、とつぜん、その丸が目の前に飛んできたんだから。

 びっくりしたけど、うれしかったよ。ぼくはその丸に会いたかったんだもの。

 その丸は、青い星だった。

「きみが12番目の画像なんだね」

 そうは言ってみたものの、本当は自信がなかった。だって、とってもきれいなんだもの。これがよくない画像だなんて、どうしても思えなかった。そこで、ぼくはおもいきって聞いてみることにしたんだ。

更新日:2009-01-01 14:48:31

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ぼくのはじまりとぼくのおわり(*α版)