官能小説

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「背中流してあげるね」
 洗い場のイスに腰を下ろして汚れた胸元をシャワーで流していると、すぐにサエが後ろに来てボディタオルを掴む。液状のボディソープを白く泡立てる姿を鏡の中に見ながら、佐竹は黙ってサエの好きなようにさせた。
「考えてみたら、こうして一緒にお風呂に入るなんて初めてだよね」
 サエがウキウキと言いながら佐竹の背中を洗い始める。
「そうだな」
 佐竹は答えながら目を閉じると、視界から入る情報をシャットアウトした。
(これは……ヤバいのではないだろうか)
 思えば、何度も何度も目蓋の裏に思い描きながら性欲処理のオカズにしてきたその体がすぐ後ろにあるのである。振り返れば色素の薄い乳首やあれやこれやが丸見えなわけで、意識をするなと言う方が無理な話だ。佐竹は思わず緊張しながら、その苦行のような時間に耐える。しかし、背中を洗い終えたサエはそれだけでは終えずに、今度は首周りを洗い始めた。そのまま肩から腕へと移動し、指先まで一本一本丁寧に洗う。
「もういいぞ」
 このまま黙っていたら体まで洗われそうだと思い、ちょっと焦りながらボディタオルを受け取ろうとすると、しかしサエはそれを無視して佐竹の胸を洗い始めた。
「どこまで洗う気だ、おい」
 ここはソープか、と冗談を言いながらボディタオルを取り返そうとするが、サエに無言で無視される。サエは佐竹の腹部を丹念に洗うと、その先にある繁みの前で手を止めた。
「……!」
 白く泡立ったボディタオルがゆっくりと佐竹の股間を撫でる。体の変化を悟られた佐竹は、思わず舌打ちをして顔をしかめた。
「護……」
 サエが両肩に負ぶさるようにしてギュウッとしがみ付いてくる。ぴったりと体を密着されて、佐竹もサエの体の変化に気付いた。
「……」
 佐竹は自分の首に回された細い腕を掴むと、背中を丸めて華奢な体を半ばまで背負う。サエの体は同じ男とは思えないほど軽くて、ちゃんと食べているのだろうかと不安になるほど頼りなかった。俺が好きか、と背中に問うと、首にしがみ付く腕に力が入る。
「好きに決まってるだろッ」
 サエは耳元で責めるようにそう言うと、グゥッと全体重をかけてきた。
「ずうっと待ってたんだからね……」
 ではなぜ自分から離れたのか、なぜ自分にだけ連絡して来なかったのか、尋ねたいことは山程あったが、今はその言葉だけで十分だった。佐竹は自分の首にしがみ付いている腕を解くと、サエの顔を振り返る。手首を掴んで軽く引くと、美しい貌が泣き顔のように歪んで微笑んだ。

更新日:2012-05-06 12:20:46

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ラブレターⅡ(オリジナルBL) R-18