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小説

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「それにしても、意外と広いんだなぁ、ここ……」

 もう古びているけれど、建物はまだしっかりと聳えていた。

 そして、さっき通ってきた入口の方面とはちょうど反対側に、小さな庭のような空間ができていた。
 その横にある小さな階段を、ゼンは軽やかに登っていく。
 
「階段、多いな……」

 あまり体力のない私は、もう既に勘弁してよ、と項垂れていた。
 けれど、ゼンは階段のその先で、急に立ち止り、こちらを向く。

「……にゃー」

「……? え、何? ここになんかあるの?」

 階段を登りきったその刹那。





「え? ……ゼン?」

 
 こんなこと、あり得るのだろうか――。

更新日:2011-02-16 21:49:12