• 作品を探す:

小説

携帯でもPCでも書ける!

  • 8 / 328 ページ

―――― 守る者たち

「行ってきます」

 私は、伯母さんのまだ寝ている早朝に家を出て、早速神社へと向かった。

 薄日が射す一本道を、私は軽快に駆けて行く。

「昨日、結局ゼンに夜ごはん持っていかなかったけど、大丈夫……だよね……?」

 不安を抱えながら走っていると、意外と早いものだ。
 私は既に神社の階段の前に来ていた。

 急な階段を一段一段踏みしめながら、勢いに任せて登っていく。

 最後の一段を登りきったその時、……。

 〝ニャー〟と、私を出迎えるように、黒い猫が私の前に立ちはだかった。

「ゼ、ゼン!!」

 呑気に欠伸をすると、ふさふさな尻尾を左右に振る。

「ごめんね、昨日……あ、昨日、どこ行ってたの?」

 ゼンは私に尾を向けると、まるで私を誘導するかのように神社へと近づいていく。

 わけのわからない私は、とりあえずついていくことにした。

 

更新日:2012-01-30 22:48:33