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小説

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「証明書……」

「えぇ。普通あるでしょ?」

 証明書なんて、もらったっけ?
 
 記憶のとんだ私は、覚えていない。
 でも、曖昧なやり取りを思い出そうとしても、そんなものはきっと、もらっていない。

「もらって、ない……」

 私の困った表情をみると、彼女は溜息をつき、無言で部屋を出て行く。

 伯母さんが信じないのも、しょうがないよね……。
 私自身も、あれが現実だったのか、よく覚えてないし……。

「それにしても、今日、ゼンどこいっていたんだろう……無事、だよね?」

 私は返事が戻ってこない部屋に、呟いてみた。

「明日、日曜日だし……神社、行ってみよう……」

 この時はまだ、その“明日”が、私の人生を大きく変える日だとは、思いもしなかった。
 
 そう、ここからが、私の本当の冒険の始まり。

更新日:2011-02-16 21:52:53