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第七章 真実の力

ショー・ザハとの戦闘を終決した、ヒロヒデは、旗艦ミヤマに帰投してから、アルシオーネMkⅡの整備に追われて居た。


ヒロヒデが、妙に気に成って居たのは、ミリアの存在だった。


帰投する途中で見かけた、スプリット・ガンダムがやけに気に架かる。


『何か在る。あの区域に、スプリット・ガンダムの気配あったという事は、我々の動きが察知されて居るのかも知れ無い!』


そう思い、ヒロヒデは、アルシオーネMkⅡで出撃した。


案の定、ミリアたちは、バイファム軍の偵察をして、こちらの様子を伺って居た。


「『来たか!ヒロヒデ!』
敵機が来たぞ!
抜かるな!」
『お前が来るのを待って居たぞ!
さぁ、見せみよ、ヒロヒデ!!
お前の力を、アルシオーネMkⅡよ!!』」


部下を従え、ヒロヒデに、向かって来るミリア。


「いいか、相手は、アルシオーネMkⅡ一機だけだ!
他には、構うな!」


「了解!!」


新型機ガンジィとスプリンター・ガンジィとダブル・スプリンター・ガンジィの3機を率いて、ミリアは戦闘を仕掛ける。


「標的は、俺か!?」


「ヒロヒデ!
気を付けろ!
相手は、見て通り、奴等は、お前だけをを狙っている!」


リョウから通信が入った。


「了解!!」


ミリアたちは、作戦通り行動を開始する。


「奴を謀殺する!」


「了解!!!」


他の3機は散開し、ヒロヒデを撹乱して、集中攻撃を開始する。


「4対1か!不利だな!
やるなら、頭を撃ち落とすしかない!」


ヒロヒデは、指揮を取って居る、ミリアだけに標的を絞った。


他の3機は、ミリアの誘導通りに攻撃を仕掛ける。


しかし、ヒロヒデは、その遮る3機を切り抜け、ミリアだけに的を絞り攻撃する。


ミリアを擁護しようと、防御に躍起に成る、ミリアの部下たち。


「ミリア様!
此処は、我々が食い止めます!
ミリア様は、敵の援護部隊を追撃して下さい!」


「お前たちだけで、大丈夫か!?」


「はい!大丈夫です!」


「ならば、後は、任したぞ!」


ミリアは、リョウたちの援護部隊に向け、戦線から離脱した。


『しまった!
ミリアだけ、離脱したか!』


「いいか!こいつの相手は、俺たちが、相手する事に成った!
抜かるなよ!みんな!!!」


「了解!!!」


ヒロヒデのを相手する事に成った3機の新型は、凄まじい攻撃して来る。


『くそ!
ミリアは、リョウさんたちの方に、向かったか!
やむを得ん!
先ずは、この3機をやってからだ!』


ヒロヒデは、集中攻撃してくる、3機に向け、バスター・カノンを放つ!


さすが、新型機と在って、機動性は良い。


しかし、此処で目の前の3機に阻まれると、形勢が不利に成る。


3機のうちの1機、撃墜したが、後の2機は、手強い。


「スプリンターとか言っていただけ在って、確かに、早いな!
だが、いつまでも、通用はしない!」


スプリンター・ガンジィの動きを見切り、ビームサーベルで十文字に切り裂く!


「何!?
ぬわぁ〜?!!」


スプリンター・ガンジィは、爆発し朽ち果てた。


「よし!
残るは、後、1機!コイツを、遣ったら、終わりだ!!!」


しかし、さっきの機体とは、違い、高出力のエネルギーを頭から放出して来る。


「何!?
コイツ、ヘッド・バスターか?!」


最後の1機は、パワー任せのようだった。


しかし、パワーならMARKⅡも負けて居ない!


ダブル・スプリンター・ガンジィは、アルシオーネMkⅡのバスター・カノンを直撃して、宇宙の藻屑と消え去った。


3機を撃墜した、ヒロヒデは、急遽、リョウの元へ向かった。


リョウは、ミリアの攻撃に悪戦苦闘して居た。


スプリット・ガンダムも、若干、改良されているため、グランダムでは、機動性に劣化が出る。


「さすが、スプリット・ガンダム!
相変わらず、機動性が良い!
だが、このままやられる分けには、行かないのだよ。
ミリア!」


彼女が搭乗して居る事は 判って居た。


おそらく、ヒロヒデと決着を付けるために!


「リョウ!
あんたも、これで、おしまいだなぁ!」


嘲笑うかのように、ミリアは言う。


「それは、どうかな?!」


そこへ、遠方から閃光が走る。


ヒロヒデが、ミリアを追尾して来た。


「間に合った!
リョウさん!
此処は、僕が遣ります!
リョウさんは、帰投して下さい!」


「解った!
後は、頼んだ!!」


被弾した、リョウは、退却した。



更新日:2010-12-28 03:09:17

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