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第一章 誕生

そして、ジオット銀河系の反乱により、全銀河系に波乱が巻き起こる。


その、ジオット銀河系を治めるべく、六つの銀河系団は、総力を合わせて協力する事と成った。


この銀河系形成には、古くから謳われて要る伝説が在った。


その伝説とは
‘黒龍、現る時、青龍、現る!’
という謳い文句で在る。


ジオット銀河系を主導する、アドリフ・エリツェオは、黒龍こと“ブラック・アルシオーネ『ジオット・γ・ゼア』”の魔界龍の力を復活させる。


六つの銀河系団を、支柱に収め、自分の意のままにするためで在る。


六つの銀河系団に対し、ジオット銀河系に主導権を委ね、抵抗する銀河系に対しては、徹底抗戦をして開化するという手段に出て、銀河系団を脅かし、超エリートで在る事を鼻に架けた上で、六つの銀河系団に、果敢なく強いて攻撃を開始する。


ジオット銀河系こそが、最高なのだという、ジオット銀河系の横暴さに対し、他の六つの銀河系団、バイファム、アルファ、シャルバート、メラ、アルシア、エレファントの六つの銀河系団は、それぞれ、抵抗力として、独自で、伝説に謳われる青龍“アルシオーネ”を各自で自己開発する。


その中でも、バイファム銀河系は、ジオット銀河系から摘ま弾きにされた者たちが最も多く、集まる銀河系であった。


彼らは、ジオット銀河系のような、超エリートだけを特別扱いにし、そうでは無い者達は、強制追放して永住権を破棄するか、処刑するか、それとも、奴隷扱いにするという自由の無い主権よりも、自由に生きられる世界を求めて、バイファム銀河系に移住して来た、はみ出し者たちで在る。


このバイファム銀河系には”バトル・ファイト”と呼ばれる競技がある。


もともと、量産型として生産されていた、古く成ったメタル・アーマード・ソルジャーと呼ばれるロボットを各個人がそれぞれ、独自で改造し、メタル・アーマード・ソルジャー同志をコロシアム・スタジオで闘わせるという格闘競技である。


彼らにとっては、唯一の鬱憤ばらしとはけ口であり、ストレス解消の発散の場所でもある。


だが、この競技で勝利した者たちは、やがて、バイファム銀河系の自由独立主権の存亡のために戦場に赴いて行く。


その志しの源は、全て、ジオット銀河系の差別化に対する、反感でもあった。


その後、メタル・アーマード・ソルジャーは、“スーパー・ウェポン”として位置付けられ、特別階級に進級し、主力機として戦場で活躍する事に成り、量産型機の中から特別主力機として、試作の主力機、アルシオーネ機が2機、開発された。

この試作主力機以外にも、ラウンド・コンマドー・ガンジィ、スプリット(S)・ガンダム、量産型ファルコンなども開発された。


しかし、その戦場でアクシデントが起きた。

誰もが、仲間の中に裏切り者が潜んで居る等とは、予想もして居なかった。


しかも、その人物は、直ぐ傍に居る仲間内の一人だった。


その名は、ノリノブ・ヤマダ。

彼は、この時、或る陰謀を企てて居た。


ヒロヒデ・ヤマダは、彼の実の弟で在るが、この実弟を出撃した際に、撃ち落とすを考慮して居た。


彼は、どうしても、ジオット銀河系に寝返るために、理由が必要だった。


もともと、実弟のヒロヒデとは、仲が悪く、三男のサブローとは、気が合うが、次男ヒロヒデとは、顔を見るだけで、嫌悪感を抱き、憎悪が高鳴る程に膨らみ、波長が合わない始末だった。


それだけ、兄弟仲が悪かったのだ。


二人の間を取り持つ、恋人、ミリアは、兼ねてからこの二人が、仲たがいして居る事は知って居た。


だが、まさか、本当に実の兄のノリノブが、実の弟のヒロヒデを撃ち落とすとは、思わなかったのだ!


更新日:2013-11-02 17:08:13

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